サウナと野球と時々カメラ

意識の低い政治学徒だった人の日記。週末サウナー。

オンライン飲み会をやって思ったことを色々書く

 COVID-19に苦しめられている。

 別に感染したわけではない。でも3月末ぐらいから週末の外出をとりやめて、4月の途中から在宅勤務となってほぼ出社しなくなり、ゴールデンウィークも実家に帰ることなくなったので、食事のためにスーパーに行くか、どうしようもなくてランニングに行く以外は自室に引きこもる生活を送っている。もともとめちゃくちゃアウトドア派というわけではないので、家に引きこもっていること自体はなんとかなるのだけど、「恋人に会えない」とか「サウナにいけない」のように外出を伴わなければ満たされない欲望というのもそれなりにあって、これらが制約されていることで本来なら発散されているはずのストレスが発散できないだけでなく、我慢することによるストレスが余計に増えることとなってしまった。

 他方、ストレス発散の手段は限られてくるのに仕事は仕事で待ってくれない。趣味とか飯に使うはずの自宅のデスクをだんだん仕事が浸食してくるから、家にいるのに何となく仕事のことを考えてしまったりするので、仕事で蓄積するストレスというのも日常よりペースが早いように感じる*1

 ということで悶々としていたところ、週5勤務に戻る前に5回ほどオンライン飲み会を行う機会に恵まれたので、その感想を少し書いておこうと思う。

食べ物と飲み物の話

 飲み会といえば酒とアテである。

 まず、オンライン飲み会だと通常の飲み会より食べられる品数が少なくなることに気がついた。店で飲むときは、お品書きを見ながら「なに食べる〜」「あれええやん!」「あ、これも食べたい」みたいなノリでいろいろ注文するけど、大量に来ても参加者も多いので、頼みすぎたと思っても案外食べ切ってしまう。

 ただ、オンライン飲み会の準備でコンビニに行き、同じテンションでアテを探すとえらいことになる。食べたいものは多いくせに、自宅でPCの前に座っているのは自分一人なので、いっぱい頼みすぎると大飯食らいとはいえさすがに食べ切れない量を買ってしまいかねないのである。さらに、二日酔い防止のために序盤はしっかり飯を食おうと思って白米も炊いておいたりするので、余計にアテを食う量が減ってしまう。結局、5品買ったのに3品と白米で腹一杯という展開を迎えてしまった。とはいえ、早々に腹が膨れるので酒の回りも遅いので、すぐに寝られる環境で飲んでいる割に、泥酔することなく終始楽しく飲めたのは思わぬメリットだったと思う。

 考えてみれば当然の話なのだけど、いろんな種類をちょっとずつ食べながら酒が飲めるというのは、対面だからこその贅沢なのだった。ただし、自分でスーパーに買い出しに行って食べたいものを買えるので、食べ切れないほどの食材を買ってきたとしても、飲み会にかかる費用としてはリアルの飲み会よりも断然少なくて済むのが非常に良かった

会話の話

 飲み会といえば会話である。

 久しぶりに会った人でも、頻繁に飲む人でも、会えば飲んだテンションで会話をする。当然、自分が発したことが相手に伝わり、相手が発したことが自分に伝わってこないと、コミュニケーションは不調に終わってしまうのだけど、オンライン飲み会では意外とここに落とし穴があった。

 オンライン飲み会のツールは色々提案されていて、LINEのビデオ通話、Zoom、たくのむなどが最近の定番のように思う*2。当然ながらいずれのツールもインターネット環境がないと通話できないのだけど、回線が遅いと音声が途切れて会話が止まってしまうことがしばしばあった。

 いくつかのツールを使った結果、ツールごとに特徴があるように感じたので、少し覚書として残しておこうと思う。

LINE

 3回実施。定番中のド定番。みんながアカウントを持っており、グループがあればそのまま通話を始めることができる。途中参加も途中退室も自由なのが良い。スマホ参加だと4人しか画面に表示されないそうだけど、PCから参加していた筆者は自分も含めて全員の顔が見えていた*3
 回線が遅い人がいた場合、音声は比較的途切れないがビデオが停止する傾向にある。自分の回線が遅いと思われる場合、自分だけカメラをオフにして音声だけの参加にすることで、他のメンバーのビデオが多少動くようになる模様。

たくのむ

 1回実施。ブラウザ上でオンライン飲み会ができるツール。主催者が部屋を開き、参加者にURLを通知し、参加者が加わることでビデオ通話が開始される。使用にあたってアカウントは必要ないようなので、LINEのグループが作られていない単位で飲み会をやるときに便利そう。
 ただし、回線が遅い場合、ビデオはカクつきながら届くものの肝心の音声がとぎれてしまい、何を聞かれているのか分からない状況が発生した。聞き返してもよく聞き取れないので、チャットで質問を投げてもらってそれに答えるという謎の展開でカバーしていたけど、飲み会ツールで音声より動画が優先されてしまうのはちょっと不満な点だった。なお、たくのむは1回しか使っていない上、前日と当日にポケットWi-Fiで大量に通信していたので、筆者の通信環境が悪すぎただけである可能性は否定できない。

Zoom

 1回実施。ホストがアカウントを持っていれば、ゲストはアカウントがなくても参加できる。PCであればURLをクリックすればZoomがダウンロードされ、参加できるらしい。iPhoneの場合は事前にApp StoreからZOOM Cloud Meetingsというアプリをダウンロードしておく必要がある。その後、ホストから教えてもらったURL開くことで、Zoomアプリが起動して参加できるようになる*4
 基本的にビデオも音声も良好で、オンライン飲み会のツールの中では一番環境が良かった。後半で1人の回線が遅くなってきたのか、微妙に音声が途切れた場面もあったものの、2時間の飲み会中にコミュニケーションに困る場面はほぼなかった。専用のアプリが必要だったり、主催者がアカウントを持っている必要はあるものの、主催者がアカウントを持ってさえいればZoomで飲み会をやるのが一番いいかもしれない。

感想

 というわけで、飯と酒と会話についてのメモを書いた次第。オンライン飲み会のメリットは、宅飲み特有のコスパの良さと自宅でできる手軽さを兼ね備えているところにあって、ツール次第では非常に楽しめることがよくわかった。ツールについては、専用のアプリが必要なものほど通信環境も良い傾向があるように思う。今回使った3つの中では、

  • 通信品質 Zoom>LINE>たくのむ
  • 手軽さ LINE≧たくのむ>Zoom

という感じなので、ツール選びは次のような感じで良いのではなかろうか。


(1)メンバーの誰かがZoomのアカウントを持っている場合はZoom
誰もZoomのアカウントを持っていない場合、
(2)LINEのグループが作られていればLINEビデオ通話
(3)LINEのグループが作られていなければたくのむ


 LINEビデオ通話以外のオンライン飲み会の回数が増えて知見が更新されたら、また加筆するかもしれない。それでは、よいオンライン飲み会ライフを。

*1:仕事はストレスが溜まるとはいえ、出社して隣の席の上司と仕事なのか雑談なのかよく分からない話をしたり、休憩時間にたまたまあった先輩とくだらない話をしたり、帰り道にロッカーであった友人と晩飯を食べに行ったりと、それなりにストレスを発散する機会に恵まれていたのだということを噛み締めている。

*2:skypeも無料でビデオ通話ができるツールとして昔はよく使われていたような気がするのだけど、最近のオンライン飲み会の中ではあまり使われていないような印象がある。参加者全員がアカウントを持っていないと通話できないがLINEほど普及していないからだろうか。

*3:PCなら16人までならビデオ通話ができるらしい。それを超えるとアイコンが表示されるのだとか。

*4:iPhoneの場合、LINEで教えてもらったミーティングURLをそのままタップしてもZoomアプリは開かれなかったので、URLをSafariにコピペする必要があった。Safariで開いたら自動でZoomアプリが起動した。